移動法廷船・トリュビューナ号が裁くアマゾン奥地での浮気・不倫事件

近年、経済発展が目覚ましいブラジル。

サッカーワールドカップ、オリンピックと立て続けに国際的大イベントを成功させています。

しかし、先進国に迫ろうかという経済の沸騰ぶりとともに、アマゾン奥地との格差も問題となっているようです。

好調な経済発展の影響はアマゾン奥地にも及び、辺境の地に住む住民たちの生活も急激に近代化の波が押し寄せています。

そのような近代化に伴って問題となっているのが、様々なトラブルが勃発しています。

 

アマゾン奥地でのトラブルが多発

そして、今までなかったさまざまな訴訟が急増しているのですが、アマゾン奥地はいまだに裁判制度の整備が進んでおらず、

しかも、そのような紛争を仲介し解決するための機関が圧倒的に不足しています。

一説によると、未解決の案件は実に1800万件に上るそうです。

 

このような事態を解決するために活躍しているのが、移動法廷船です。

特に多いトラブルは、土地の所有権に関するもの。

そもそも明確な測量が行われていないばあいもあり、土地の所有権があいまいだったり、開発のために民間業者が買い取るにあたってその利権をめぐって争いになるようです。

他にも、経済の発展によって、金銭トラブルが多発。

さらに、家庭内暴力や、性的虐待、離婚訴訟などといった今まで立場の弱いものが泣き寝入りするしかなかった女性の人権にかかわる問題も急増中。

果ては牛泥棒に至るまで、あらゆる争い、トラブルをアマゾン辺境の村々を巡回して解決をするのが移動法廷船なのです。

人呼んで「正義の船」

 

移動法廷船・トリュビューナ号

トリュビューナ号の全長は20メートル、2階建ての古い木造船です。

出典:temjin-tv.com

移動法廷船というだけあって、裁判官、弁護士が乗船しています。

この船に乗ってアマゾンの奥地まで赴き、紛争の解決に奮闘しているのです。

さらに、そのような地域は医療が行き届かない地域でもあることから、政府職員、医師なども乗船し、裁判以外にも、医療や社会サービスなども提供しているのだとか。

このサイズの船に、乗船しているのは総勢50名といいますから、さながら、移動法廷というよりも移動する役所のようなものですね。

 

トリュビューナ号のリーダーは、女性判事のスエリ・ピニさんです。

貧しいスラムでの訴訟を多く担当してきたこの女性判事。

法律による原則論を尊重しながらも、常設されていないという法廷船の役割を重視し、時には人情味のある判決をくだしてトラブルを解決に導いているそうです。

大岡越前みたいですかね?

今でも未開の地とされるエリアが多く残るアマゾン奥地。

これからも経済発展が続いて、次第に開発されていくことでしょう。

そのときに、立場の弱いものが不当に財産を奪われたり、被害者となって泣き寝入りするようなことがないように、移動法廷船の活躍はまだまだ続きそうです。

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